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いとしの自家製
2026.02.17

いとしの自家製

2026.02.17

2月のはじめに、3度目の味噌づくりをしました。
自家製をつくるのが好きで、いろいろなものを仕込みますが、
味噌は作り続けたい自家製のひとつです。



寒仕込みという言葉があるように、味噌を仕込むのは1年で一番寒い時期。
それは、気温が低く雑菌が繁殖しにくいことと、ゆっくりと発酵が進みます。それが、おいしい味噌づくりの秘訣になるそうです。

自家製が暮らしのなかで生まれてきた背景は、
季節ごとにたくさんできる旬の食材を、余すことなく最後までおいしくいただくための昔ながらの知恵だったのだと思います。
そんなふうに背景を想うと、一層自家製がいとしくなるのがふしぎです。

今回は、旅先の島根で出会った石見焼の蓋つき鉢で仕込みました。保存瓶とは違い、土の器はどこか呼吸しているよう。密閉ではないぶんいつもと違う発酵になるのか少し不安もありましたが、昔ながらの道具にゆだねてみることにしました。

一番上には、地元の酒蔵でつくられる「萩乃露」の酒粕で蓋を。蓋を開けたとき、ふわりと立ちのぼる麹と酒粕の香りは、仕込んだ人だけが味わえる楽しみのよう。



下の写真は三年前に仕込んだ味噌。発酵の過程で生まれた“味噌だまり”も一緒にできました。醤油のように使える、うれしい副産物です。

時間をかけて育てるものが、食卓に並ぶ。
それだけで、いつもの暮らしがよりいとしくなるように思います。